中の茶屋

中の茶屋は、江戸時代中期に丸山(寄合町)の遊女屋「中の筑後屋」が茶屋(料亭)を設けていたところで、花月楼と共に他郷の人々にも広く知られる丸山良好の茶屋だった。当時長崎に居た唐人が千歳窩(せんざいわ)と名付け、この名に因んで別名を「千代の宿」とも呼ばれた。

現在、中の茶屋は長崎出身の画家、風刺性や文学性の豊かな新聞の政治漫画やかっぱの絵で馴染みの清水崑画伯の作品を集めた展示館となっている。館内には丸山芸者だった愛八が唄う『ぶらぶら節』が流れ、長崎情緒を感じさせる。

庭園は、市内の寺院を除けば江戸時代中期に築かれた数少ない遺構の一つであり、昭和51年7月20日に長崎市の史跡に指定された。
建物は昭和46年(1971)に隣家の火災で焼失したため、昭和51年(1976)になるべく旧態に近い形で新築復元された。庭園内に現在残る老松は見上げる程高く、偉大な存在感を放っている。また一隅には稲荷の祠と鳥居があり、その奥に冨菊と刻まれた手水鉢がある。これは中の筑後屋の遊女だった冨菊が献納したものだという。


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